日産 A型&L型用 バルブシートカッター

L型用 セット例

写真の物は日産の名機L20用に見繕ったシートカッターの一式です。今回はバルブサイズは吸気側38mm、排気側33mm、ステム径8mmとの事。38㎜あたりから5枚刃のカッターのメリットが大きくなるのでお勧めしています。径が大きくなると刃が多い方が安定して加工できます。2バルブエンジンだと吸気バルブと排気バルブのサイズ差が大きく、バルブシートカッターも2サイズ必要になる場合が多く、今回も2サイズ用意しています。

上の2つのカッターの色が異なりますが、品番によって異なる訳ではなく、製造ロットによって結構違います。海外製品ならではの味だと思ってくださいw

IN用の30度、45度は5枚刃カッター

今回はカッター直径31.8㎜と38㎜、対応バルブサイズが30㎜~42㎜程度になります。A型にもちょうど良いサイズで、L28用だともう一回り大きいカッターになります。

自分で加工できると微妙なセット長の調整や、少し当たり幅が広い等といった場合に便利です。

恐怖の社外エアフロセンサー

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近年の四輪エンジンは排ガス低減の為、ほぼ100%がエアフローセンサーを採用していると思われます。精密な計測を行うセンサーで定期的な交換が必要になります。

Amazon等で検索すると格安な互換品を謳う商品が見つかる場合もありますが、出力特性を似せただけの粗悪品で結構危険なのでご注意ください。

コピー品には品番、メーカー刻印が無い

純正品との比較

吸気温度センサー素子比較

右が純正品です。エンジンの振動を受けるのでセンサー素子の足は板状の専用品になっています。左のフェイクは一般的なセンサー素子をはんだ付けしてあるので折れる確率が高いです。折れたら運次第で燃焼室行きです。素子の上の開口部の形状も全然違いますねw

ホットワイヤ部分比較

この例ではホットワイヤ式なのですが、それぞれ2個並んでいるセンサー素子の左側の形状がコピー品の方は大きく異なります。2個並んでいるのは、特性が異なる素子を使い分け低流量と高流量を幅広く高精度で計測するためです。左側は高流量側です。熱容量が大きくなるとセンサーの反応が悪くなります。

このセンサーがついていた車両の場合、低負荷で走っている分には大きな違和感は無いのですがアクセルを大きく開けた瞬間にセンサーの反応が間に合わず、燃料が薄く、息継ぎ症状が出ていました。

エアフローセンサーは燃料制御と点火時期制御の基準になる重要なセンサーです。エンジンの調子を保つには純正品を使用してくださいね。

MR-S+2ZZ用 チタンサクション在庫あり

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2ZZスワップ用のチタンサクションですが、基本的に受注生産なのですが、材料の価格高騰の影響での値上げを避けるために2点まとめて単品時より割引してもらいました。相変わらずのクオリティー。

アルゴンガスを内部に充填して溶接しているので、割れにくいです。

数は出ない部品で非常に手間がかかる物なので、そのうち値上げとなる可能性が高いです。

MR-S純正エアクリーナーBOX用で、純正っぽく収まります。

贅沢な逸品はいかがでしょうか?

詳細はこちらをご覧ください。オンラインショップにて販売中です。

Cosworth BDR用 特注ピストン

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bore 85mm, comp. height 25mm, weight 276g

名門コスワースの名機BDR用に2種類の特注ピストンが完成したので紹介します。

一つ目はボア85㎜、すでにロングコンロッド化されており、既存のピストンが使用できないので特注製作となりました。形状は鍛造型との相性も良く、追加の軽量化工無しで276gとなかなか軽量になりました。

コンプレッションハイト(CH、通称ピンハイト)が約1インチとかなり思い切った寸法になっており、元のピストンは寸法設定の影響で溶損していました。今回はトップランド寸法を稼ぐためサポートレールを採用し、トップランドの厚みを増して対策しています。

迫力のトップランド幅 ピン穴とオイルリング溝の激しいオーバーラップ設定

オイルリングが脱落しないようにリング溝内の下側にピストンリング状の部品(サポートレール)を装着してからオイルリングを組付けます。

BDR 90.5mm

もう一つはボア90.5㎜と大分デカいです。フラットトップに深いリセスで重くなりそうだったので軽量加工有りでの発注にしました。

ノーマル寸法

こちらはコンプレッションハイトも純正と同等です。約36.7㎜と1.5倍近く高いです。

CPの3D軽量加工オプション MILの加工跡

重量は358gで純正の390gと比較するとまあまあ軽くなりました。軽量加工無しだと純正と同等かやや重たくなっていたと思われます。

IN側バルブリセス

とがったエッジが出来やすい場所ですが、図面で処理を指定しています。絶妙な形状に仕上がっています。

エンジン屋ならではの気遣いで製作しております。ピストンの供給や仕様でお困りの方はご相談下さい。

MR-S ロングセラー製品

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根強い人気のMR-Sですが、普通に乗っていてもサイドブレーキの効きが弱い点が気になる方も多いと思います。正確には効きが悪いというか、レバーとシートの位置関係のせいで後半が引きにくい。T社が命を懸けるコスト削減の為に他車用の設計か部品を流用したのだと思われます。

その対策として開発したのが当社のサイドブレーキカムです。サイドブレーキレバーのケーブルを巻き取る部分に溶接して使用します。効きはじめが早まり、力が入れやすい位置で効くようになります。

部品のみの販売に加え、溶接込みでの依頼をちょこちょこ頂いております。早ければ到着当日、通常2営業日以内には返送しています。手軽にご依頼出来るよう、当社オンラインショップに取り付け作業込みの商品を追加しました。

鍛造クランクと鋳造クランクの見分け方

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純正品の場合、クランクシャフトの製法は鍛造と鋳造の2種類があります。あなたの車のクランクはどっちか知ってる?

洗浄台にちょうどクランクが並んでいたので撮影しました。別のエンジン用なので形状の違いは置いておくとして、製法により顕著にことなるのが矢印部分の型の合わせ部分の形状です。

左の境目が細い線になっている方が鋳造です。ぴったり合わさった砂型に溶けた鉄を注いで作るので、無加工の場所は型の合わせ目がそのまま残ります。

右の鍛造の方は金型で圧力を掛けて成型するのですが、複数回の工程があり、工程ごとに誤差がでます。その個体差を吸収するため、金型の合わせ面に余肉の逃げ場があり、切断したり削って仕上げてあります。そのため合わせ面の跡の幅は広めになります。

性能面ではどうなのか?

製法の違いそのものでも強度差が出ます。鋳造だと組織を均一にすることが難しく、巣穴等の微小な欠陥が出来やすいです。対して鍛造だと成形の過程できれいに鍛流線という層の流れが出る為、強度が向上します。更に使用する材質が大きく異なり、鋳造だと溶けた際にサラサラと流れ込みやすい合金が好まれます。対して鍛造は高温下で強い力で変形させても割れないような粘りがある合金が使用されます。クランクの場合、粘りのある材料の方が割れにくく、高回転や高出力に向いています。エンジンによってはグレードによって別のクランクが使用されているものもあります。

一部の人気車種向けには高性能なクランクが市販されていますが、それ以外だとあるものを使用するか、切削で製作する事になります。

チューニングを考えると限界はクランクやブロックで決まる場合が多いです。
エンジンの音や回転フィーリングにも大きく関わる個所ですが、クランクのオーバークオリティーが省燃費の要求と相反する事につながる為、大きなチューニングポテンシャルを持つエンジンは減りつつあります。

どうする?手始めにクランク作る?ってのは嫌だなw

プライベーター向け情報

鋳造クランクの注意点

  • 錆びやすい 水溶性の洗浄剤での漬け置きは注意というか非推奨
  • 超音波洗浄非推奨 結晶が脱落する
  • 曲がり修正が怖い

追加情報

直列六気筒鍛造クランクの製造工程(外部リンク、後半に写真と説明があります)

Lotus純正ECU書換の限界点

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Lotus ECU 各種

当社の得意とするElise、Exige系の純正ECU書き換えですが、純正のプログラムを使用し、各種マップの数値を変更して対応しているため、対応可能な物には限りがあります。

ハードウェア変更の限界

四連スロットル化や他社用イグニッションコイルの流用は制御の兼ね合いで対応不可能です。

レース向け機能への対応が困難

パドルシフト化等は難しく、後付けユニットで対応してもエンジンチェックランプが点灯すると思われます。

レブリミットの限界

ECU内の回転数設定のレブリミット設定や各種マップの回転軸の限界が約8500rpmとなっているため、8500rpmが限界となります。これはS2RoverよりS3最終型まで共通です。

別の見方をすると、上記以外の変更だと結構対応出来たりします。
ECU込みのキットでも調子が悪い場合などお気軽にお問い合わせください。

特注バルブシートカッター

中央のバルブシートカッターは普通のカッターです。右側に映り込んでいるやつが今回の主役です。

右側のカッターがバルブ直径約90㎜用に特注した物です。希望の直径、角度にて製作可能です。パイロットステム(ガイド棒)も特注できますので、船舶用のエンジンなど、二輪、四輪以外にも対応可能です。バルブサイズ70㎜、バルブステム直径12㎜までは通常ラインナップでも対応できます。まれにバルブシート用ではなく、テーパー加工用の工具としての注文も受けたりしています。同軸の穴があればパイロットステムをガイドにテーパーの座面が加工できるので、何かお困りでしたらご相談ください。

バルブシートカッターのサイズについて

NEWAYのバルブシートカッターは通常は刃の位置が調整できる構造になっています。どういうことかというと

刃を最も内側に移動した状態、両面式のカッターなので、ハブに当たる寸前が限界となります。
今回紹介しているサンプルはスタンダードシリーズでは小さめのCU230、本体直径31.8㎜(表記サイズ、黄色部分の実寸は31.4㎜程度)です。これより大きいものだと本体外径よりも多少内側に移動できます。

最大位置だと本体直径よりも大きな径を加工できます。このカッターの場合、30度側が38㎜、45度側が37㎜程度まで加工できそうです。

カッターを選定する際には基本的にはバルブと同等かやや小さめを推奨します。吸気側と排気側でバルブサイズが異なりますが、うまく調整範囲に収まる場合は1サイズで対応できる場合もあります。

選択に迷ったらお気軽にご相談ください。

点火プラグの交換時期 チューニングエンジンの場合

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材料や製造技術の進歩によって純正の点火プラグの交換時期は大きく伸びていますが、サーキット走行などの高負荷運転時やチューニングエンジンの調子を維持するためには小まめな点検交換をお勧めします。

高負荷の状況下だと中負荷と比べて失火しやすくなります。そのような条件下で確実に火花を飛ばすにはプラグの状態が重要になってきます。

新品プラグの中心電極

電気火花、つまりアーク放電なのですが、特性として尖ったところから飛びやすいです。新品のプラグの中心電極は円柱状でヘリは鋭角です。

中古プラグの中心電極

使用距離1万キロ程度の中古プラグですが、中心電極のヘリが微妙に丸まり始めています。

仕様にもよりますが、街乗りと兼用の場合で1万~1万5千キロで交換、サーキット専用の場合は小まめに点検、一年に一度は交換して良いと思います。

プラグの焼け具合でエンジン不調の早期発見にもつながります。