Lotus Elise 安全なECU取り外し方法

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当社でECUの単体書換を施工していますが、ECUの脱着が必要となります。安全な取り外し方法を紹介しておきます。

注意点

静電気や落下による破損、通電時の取り外しによるデータ破損、キーの綴じ込み、作業ミスによるその他車輌のトラブルや破損の可能性がありますので、できるだけプロにご依頼することをお勧めします。

特にバッテリー切断、接続時はドアロックが誤作動してロックがかかる場合があるので、ドアは開けた状態で作業することをお勧めします。

下準備

S2以降のECUの場合、温間時はエンジン停止後もヒートソークポンプの駆動や学習データの保存の為、ECUが通電している可能性があります。電源が入った状態での取り外しは内部データの破損につながります。火傷の危険性もあるので必ずエンジンが冷えるのを待ってください。

バッテリーの切断

シャーシの金属部分に触れ、静電気を放電します。
ドアを開けて、キーOFFの状態でキーが必ず車外にある状態にします。バッテリーのアース側ターミナルをバッテリー端子より取り外します。
ターミナルが端子に触れないようテープ等で養生してください。

ECUの取り外し

ECUのコネクター、ECUの固定ネジを取り外し、ECUを取り外します。必要に応じてインテークの配管を取り外して作業スペースを作った方が楽に作業できます。

1ZZ、2ZZ用のECUは裏側にスペーサーが接着してあるモデルがあり、スペーサーを落とさないよう注意が必要です。

Exige2ZZSCはインタークーラー配管の取り外しが必要となります。配管内にブローバイのオイルが溜まっている可能性が高いので、取り外した配管の取り扱いには注意してください。

ZR系はECUを取り外さないとコネクターの取り外しが難しいかもしれません。2ZRはスロットルボディー等が邪魔で奥側のネジにアクセスしにくいです。

ExigeV6はトランク内の左側奥にECUがあります。かなり奥まっているので作業がなかなか困難です。小物入れ付きの仕切を外し、最低でもヒューズボックスを取り外す必要があります。バッテリーを外すと作業スペースに余裕ができます。ATの場合、コンピューターが2段になっており、上のミッションコンピューターを取り外した後に下のECUを取り外します。ネジ、ワッシャーを落とさないよう注意が必要です。

Evoraは助手席後ろのサイドトリムの中にECUが入っています。サービスカバー下側のネジを取り外し、ECUにアクセスします。バージョンにより取出しが知恵の輪になる場合がありますのでご注意下さい。

車輌の保管準備

Evora等、ドアにキーシリンダーが無い車輌の場合、バッテリーを確実に接続し、ドアロックをかけてください。
Elise&Exigeの場合、リモコンでのロックはバッテリーが上がると面倒なので、キーシリンダーでロックした方が良いかもしれません。保管環境に応じて考慮してください。

ECUの取り付け

シャーシの金属部分に触れ、静電気を放電します。
ドアを開けて、キーOFFの状態でキーが必ず車外にある状態にします。バッテリーのアース側ターミナルをバッテリー端子より取り外します。

ECU取り外しの逆の手順で取り付けて下さい。

バッテリーターミナルをターミナルにしっかりと差し込み、ネジを締めてください。

エンジンを掛けてブリッピングして問題なければ作業は完了です。お疲れ様でした。

おまけ

バッテリーのカットオフスイッチを取り付けてある車輌が多いですが、走行直後にカットするとECU内部データが破損する場合があります。できるだけエンジンが冷えてからカットする事をお勧めします。

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