トヨタE型向け新製品

今更感はありますが、ようやく出来た。4E-FTE純正相当の鋳造オーバーサイズピストン。今まで鋳造ピストンはロット数の問題で手を出すことが出来ませんでしたが、ようやく何とかなりました。

ハードなチューニングやハードなサーキット走行を行わず、普通に乗りたい人には最高の選択肢になると思います。ハードチューンには黙って鍛造ピストン使う事をお勧めします。

見て分かるようにWPC処理済みのファインチューン仕様です。一台分での販売となりますが、セット内で重量合わせ済みです。ピストンピンはフルフローコンロッドにも対応できるようにサークリップ溝も切ってあります。ピンも若干短めで、そのままでフルフローに対応出来ます。
この辺は純正ベースで内燃機加工屋さんに頼むと結構コストかかりますが、専門メーカーならではの対応力で実現しました。

こちらは4E-FE(NA)エンジン用。ターボ用の冠面が凹型だったのに対し、こちらは凸型になって圧縮比を確保しています。NA用だと中国製の怪しいピストンが海外で出回っていますが、当社のは純正系の仕事も手掛ける信頼できるピストンメーカー製です。こっちもWPC&フルフロー対応。

E型マニアなので5E-FHE用も用意してます。ロングストロークになるので凸部が4E-FE用よりちょっと低め。4E-FE用ピストンを使用してハイコンプ5Eってのも有りだと思います。その辺はお好きにどうぞw

詳細は弊社オンラインストアにてご確認下さい。

特注ピストン軽量化オプションの紹介

先日紹介した2ZZ用の軽量ピストンの裏側です。軽量化オプションの紹介にちょうど良いのでそれぞれ紹介します。

1 スカート裏側切削
スカートの裏側を機械加工で切除し、最適な厚さにします。

2 プランジボス
ピンボスのピストンピンより上側の肉抜きです。ドーム高やコンプレッションハイトが高い場合に特に有効です。

3 シェルフミル
Xタイプの鍛造型向けのオプションです。オイルリングの下のランド部の厚さを調整します。スカート幅も狭めることが可能です。

他には裏側の3D切削加工も効果が高く、冠面の形状によっては劇的に重量が変わります。

当社にて製作する場合、用途やピストンの形状によってお勧めのオプションを提案しています。

1ZZFEエンジンのオーバーホール

エンジンのオーバーホールの肝となる性能回復に重要なポイントとして、バルブの気密性とピストンの気密性が挙げられます。

バルブ、バルブシートは通常通りバルブ研磨か新品バルブ交換、バルブシートカットにて対応可能ですが、純正ピストンにオーバーサイズの設定が無いためオーバーホールでのボーリングはあまり一般的ではありません。

当社の取扱品で純正相当のオーバーサイズピストンがありますのでこれを使用することで安価に性能を回復できます。2ZZと異なり鋳込み鋳鉄スリーブなので、0.5mmまでなら問題なくボーリング&ホーニング可能です。

0.25mmオーバーサイズと0.5mmオーバーサイズの2サイズがあります。

ダミーヘッド付きでのボーリング&ホーニング加工も可能なので、お困りでしたら合わせてご依頼下さい。

1ZZ用ローコンプピストン ターボ用

チューニング用のハイコンプピストンやローコンプピストンも取り扱っておりますので必要でしたらお気軽にお問い合わせください。

Rover Kシリーズ用ピストン製作例

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特注ピストンは製作回数が多い車種用だとノウハウの蓄積により完成度が高くなる場合が多いです。RoverのKシリーズ用のピストンも結構な回数製作しており、品質に自信があります。

ボア80㎜で約220g、かなり軽量です

ノーマルのスリーブだと、真円度が低く、ブローバイガスやオイル消費が多くなりやすく、フリクションも大きくなりがちです。固定もヘッドで押さえつけてあるだけなのでガスケット抜けが定番トラブルとなっています。ベースの1.4Lから1.8Lまで拡大した結果、ピストンの寸法にも若干無理があり、棚落ち等のトラブルが発生している車両も見受けられます。対策としてシリンダースリーブを製作、圧入してからダミーヘッドを取り付けボーリング&ホーニングを行うケースが増えています。

今回のピストンも圧入スリーブ用で製作しています。

ピストンピンは純正が圧入タイプですが、フルフロー用で製作、コンロッド小端部肉厚にあまり余裕がないのでピン径を縮小することでブッシュ分の寸法を稼いでいます。

裏側形状

ピンボス周りの肉抜きやピンボス間の肉抜き等で重量を削っています。ラウンドタイプの鍛造型を使用していますが最終的な形状はスリッパータイプに仕上がっています。

当社の特注ピストンは特定の車種を専門的に手掛けるショップさんや、やり込み志向のプライベーターさんからの注文もあり、要望に応じて様々な改良を提案しています。

特に古めの車両だとピストンとコンロッドを同時に製作すると大きく性能を伸ばせる場合があります。

特注ピストンの詳細はこちらをどうぞ。

CP社、JE社、Wiseco社での製作が可能です。各メーカーそれぞれ特徴、得意不得意があり、なかなか面白いですよ。