シートカッター注文時のオプション等

メーカーの協力で、従来は別途購入の必要があった替刃に、オプションで変更が可能になりました。

60度以上のカッターでは左のイラストのような切り欠きの有無を選択することが可能です。 下の説明を読んでみてください。

30度や45度では硬いバルブシート用の刃を選択可能ですが、こちらは標準の刃を使用して 切削しにくい場合に追加することをお勧めします。排気側のバルブシートは硬い材質の場合があります。 標準の刃でも多少時間が掛かるのみで、問題なく加工が可能です。

替刃3枚のみで3,500円程なので、必要な人にはかなりお得です。追加料金は必要ありません!

切り欠きあり 切り欠きなし
長所
  • 加工幅が増えても安定した加工が可能
  • 刃が引っかかった際に食い込みが少ない
  • 刃の調整が簡単
  • 安定した仕上がりが得られる
短所
  • 刃の調整が面倒
  • 調整が不完全だと加工面に段差ができる
  • 刃が引っかかったときに食い込みやすい。
  • 加工幅が大きくなると引っかかりやすい。

切り欠きがあると、切り欠きの幅の1/3程度ずつ、それぞれの刃の固定位置を変更する必要があり、 調整が少々難しいです。切り欠き無しだとその作業が必要なく、小径のバルブシートには最適です。 いろいろなパターンを試した結果、 一枚だけ切り欠き無しを使用すると両方のメリットを活かす事が出来ます。あとは好みの問題だと思います。

切り欠き無しの替刃を組み込んだカッターです。 60度や75度のカッターで選択可能です。 30度や45度のカッターでは、硬い材質用に切削性を上げた物を選択可能です。 こちらはノーマルを使用してみてから購入することをお勧めします。
パイロットステムの選び方
固定式 調整式
長所
  • 耐久性が高い
  • 剛性が高い
  • 磨耗の状況に関わらず対応できる
  • 多少のバルブガイドの偏磨耗にもフィット
短所
  • 本数が多くなる
  • 偏磨耗が酷いとぐらつく
  • 5.5mmより小さいサイズが無い
  • セットがちょっと面倒

お勧めはバルブ駆動方式が直打式には固定式、ロッカーアーム駆動で ガイドの偏磨耗が多い車輌と、磨耗が多くなりがちな旧車には調整式です。 調整式の調整範囲はそんなに広くなく、−0.05mm〜+0.45mm程度です。 0.5mmごとのラインナップなので、各呼び径ごとにそろえる必要があります。 サイズ違いに対応するというよりは磨耗の状態、クリアランスの違いに対応可能な物です。 固定式で太すぎる場合はボール盤にチャックして、サンドペーパーを 当ててやれば結構簡単に細くなります。太くは出来ないので慎重に。 あとは好みの問題だと思います。

「イージーターンレンチ」標準のTレンチの代わりに使用します。 ハンドル部分を折りたたみ、Mサイズ以上のケースに収納可能です。
グリップ部分の内部にスプリングが組み込まれており、 一定の荷重を加えながら回転させやすくなっています。 仕上がり精度の向上、加工時間の短縮、作業の簡易化に効果があります。

1/2"→3/8"のアダプターが付属しているのでスモールシリーズ(100番台)のカッターにもそのまま使用可能です。

価格は約7,250円です。

このように使用します。Tレンチと比べてかなり安定します。 連続して回転させることが出来るのが良いです。

ケースにはこのように収まります。 ケースは写真の物がMサイズで、カッター6個収納化です。画像の内張りは付属しません。
他にスモールカッターのみ3個収納可能なSサイズ、11個収納可能なLサイズ等あります。 価格は小さい方から1,400円、1,800円、3,600円です。

MサイズとLサイズを比較してみました。2倍近いサイズ&収納力です。 が、普通の作業スペースに置くには邪魔です。カッターが増えても、 Mサイズを2つ購入してサイズごとに使い分けた方が良いと思います。

Lサイズの内側です。スタンダードシリーズのカッター用といった感じです。

アクセサリーキットです。価格は約600円と安いので購入をお勧めします。 刃の調整に必要な六角レンチやパイロットステムの挿入、抜き取り、締め付けなどに 使用するプラーピン、刃の清掃に使用するブラシなどがセットになっています。 こちらでセットを組んだ場合、通常はこのキットを付けています。